回答
手術にはリスクがあります
一般的な歯科治療と同様に、リスクの度合いは治療部位などのさまざまな要因によります。
もちろん、インプラント埋入時にもある程度のリスクは伴います。
具体的なリスク
多くの場合、腫脹・疼痛・出血・血腫および不快感などがありますが、これらは一過性のものであり、コントロールも可能です。
他方、きわめてまれではありますが、大きなリスクとして「インプラント埋入手術に伴う下歯槽神経麻痺」が報告されています。
歯槽神経麻痺の発現率は、一時的な知覚障害も含め0.13%~8.5%です。
まれに起こる重篤例
重篤な神経損傷症例では、回復に長期間を要することがあります。
なお、神経麻痺の原因がインプラント体の埋入であることが明らかな場合には、インプラント体の撤去を選択する場合が多く、あわせて投薬(ビタミンB12製剤の処方)や星状神経節ブロックなどの治療も考慮されます。