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松本歯科大学病院

インプラントトラブル外来

インプラントの各種トラブルに対応します

インプラント治療の普及により、多くの人がその恩恵を受けられるようになりました。

しかし一方で、手術の後遺症やインプラント補綴物の破損、インプラント周囲炎といったトラブルに関するご相談も増えております。

当院では以前よりインプラント関連のご相談に対応してまいりましたが、トラブルでお悩みの患者様のご要望を受け、新たな診療科として「インプラントトラブル外来」を開設いたしました。

院長をはじめ、長年インプラント治療に従事してきたスタッフがお悩みをうかがい、一人ひとりの症状に合った治療を行います。

特にインプラント手術後、下記のようなトラブルで来院される方が多いです。

インプラント関連のトラブルには検査から再補綴まで、ご希望に応じて対応いたします。 一人で悩まずに、まずはお気軽にご相談ください。

1. インプラント手術による不具合

  • 「下唇がしびれる」
  • 「ずっと不快な痛みがつづく」
  • 「手術後から鼻づまり、鼻水の症状が出る」

2. インプラント補綴処置後の不具合

  • 「発音がしづらい」
  • 「冠の一部が欠けた」
  • 「しっかり噛めない」
  • 「頬や舌を頻繁に噛む」
  • 「インプラントの歯が動いている」
  • 「インプラントと噛みあっている反対側の歯が痛い」

3. インプラントのメインテナンス

  • 「セルフケアができない」
  • 「かかりつけ医が閉院した」
  • 「インプラント周囲が腫れて痛い」
  • 「インプラントの定期検診をしたい」
  • 「インプラントの周りから出血がある」

当院におけるインプラント撤去基準

1. 絶対的撤去適応:必ず撤去すべき症例

1) インプラント手術に起因する外科的合併症
      1. 神経損傷
      2. 急性上顎洞炎あるいは上顎洞迷入
      3. インプラントが隣在歯の歯根と接触している場合
2) 骨結合未成立あるいは喪失(水平または垂直方向の動揺あり)
3) チタンアレルギー
4) インプラントが腫瘍、骨髄炎(MRONJを含む)、嚢胞、骨折等の 口腔病変に近接している場合あるいはその原因と考えられる場合
5) 放射線治療の障害となっている場合

2. 相対的撤去適応:患者の要望を考慮して撤去を考える症例

1) 生物学的合併症による骨吸収
      1. インプラント周囲炎治療として積極的な外科的介入を行ってもコントロー ル不十分な炎症や辺縁骨吸収
2) 機械的合併症によるコンポーネントの破損
      1.  インプラント体の破折
      2.  除去不能なアバットメントスクリューの破折
      3.  インプラント体内部構造の変形、破損
3) インプラント体埋入位置の問題(審美的、機能的、清掃性)
4) 部品の流通のないインプラントシステムで新しい部品による修理を要するもの

※この基準では、患者の全身状態 については配慮していない。手術危険度となる全身的リスクは、口腔外科小手術のリスクに準ずる。

口腔外科ハンドマニュアル’19 : 口腔外科YEAR BOOK;51-63. 2019 別冊クインテッセンス、クインテッセンス出版

インプラント撤去

保険適用外症例

15,000円

インプラント周囲炎

保険適用外症例

インプラント周囲掻把 15,000円/本

主な副作用・リスク

全身状態やインプラント埋入部位の局所状態によっては、インプラント撤去ができない事があります。 インプラント撤去後、一時的な腫脹疼痛が生じる事があります。

当院では未承認医薬品等を用いた自由診療は、
患者様の安心・安全を考慮して行っていませんのでご安心ください。

著書紹介

矢島安朝特任教授が執筆された「インプラントトラブル」に関連する著書です。

1)「インプラント撤去基準と撤去方法の選択」

口腔外科ハンドマニュアル’19 : 口腔外科YEAR BOOK;51-63. 2019 別冊クインテッセンス、クインテッセンス出版

2)「インプラントのトラブルシューティング 困ったときに即解決」

著者 矢島 安朝 (編著),中川 洋一 (編著) 急増するインプラントのトラブルや医療事故について、「実際に起こった際の対処法」と「起こさないためにどのようにするか」という2つの側面から臨床例を提示して解説しています。

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